「湯船での洗顔」は NG ?正しい洗顔のタイミング

湯船での洗顔はNG?正しい洗顔のタイミングとその理由

「お風呂に入りながら洗顔を済ませてしまいたい」「湯船に浸かりながらリラックスして洗顔したい」そんな風に考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は湯船での洗顔は肌にとってあまり良くないとされています。

本記事では、湯船での洗顔がなぜNGなのか、そして本来、肌に負担をかけず効果的に洗顔を行うための正しいタイミングと方法について、詳しく解説していきます。その他、洗顔に関する知っておきたい情報も合わせてご紹介します。

湯船での洗顔がNGとされる理由

湯船での洗顔は、一見効率的でリラックス効果もあるように思えますが、いくつかの理由から肌への負担が大きいと考えられています。

1. 洗顔料が湯船のお湯に混ざり、すすぎ残しやすくなる

湯船にお湯を張って入浴している場合、洗顔料がそのお湯に溶け出してしまいます。そうなると、洗顔料が肌にしっかり密着せず、洗浄力が低下する可能性があります。さらに、湯船のお湯は普段の洗顔に使う水よりも量が多く、また、泡立ちも悪くなることが多いため、洗顔料を十分にすすぎきることが難しくなります。すすぎ残しは、肌トラブルの原因となるため注意が必要です。

2. 肌のバリア機能が低下している

湯船に長時間浸かると、肌の角質層が水分を含んでふやけた状態になります。この状態は、肌のバリア機能が低下しているため、肌が外的刺激を受けやすくなっています。そんな状態で洗顔料を使い、ゴシゴシと洗ってしまうと、肌にダメージを与えてしまうリスクが高まります。

3. 高温のお湯による肌への負担

入浴時の湯船のお湯は、一般的に40℃前後と、洗顔に使う水温よりも高めです。高温のお湯は、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招きやすくなります。また、肌のうるおい成分も奪ってしまうため、洗顔後の肌がつっぱりやすくなる原因にもなります。

4. 雑菌の繁殖

湯船のお湯には、皮脂や汚れ、入浴剤などが混ざっており、雑菌が繁殖しやすい環境です。そのようなお湯で顔を洗ってしまうと、肌に雑菌が付着し、ニキビや肌荒れの原因になる可能性があります。

正しい洗顔のタイミングと方法

では、肌に負担をかけずに、効果的に洗顔を行うためには、どのようなタイミングで、どのように洗顔すれば良いのでしょうか。

洗顔のベストタイミングは「入浴前」または「入浴後」

最も肌に負担をかけずに洗顔できるタイミングは、入浴前か、入浴後です。

入浴前の場合:

  • まず、メイクを落とし、普段通りに洗顔を済ませてから入浴します。
  • この方法であれば、洗顔料が湯船のお湯に混ざる心配もなく、しっかりとすすぎ残しも防げます。
  • また、入浴中の高温のお湯による肌への負担も避けることができます。

入浴後(体を洗った後)の場合:

  • 体を洗い終え、湯船から出た後、洗面台などで顔を洗います。
  • この場合も、湯船のお湯とは異なる清潔な水(ぬるま湯)で洗顔できるため、肌への負担を最小限に抑えられます。
  • また、入浴で体温が上がり、毛穴が開いている状態なので、汚れが落ちやすくなっています。

洗顔の基本ステップ

正しい洗顔は、以下のステップで行うのが理想的です。

1. 手を洗う

洗顔の前に、まず手をきれいに洗いましょう。手に付着した雑菌が顔に移るのを防ぎます。

2. 洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔料は、手のひらでしっかりと泡立てることが重要です。洗顔ネットなどを活用するのも効果的です。泡立てが不十分だと、洗顔料が肌に直接触れてしまい、摩擦による負担が増加します。

3. 泡で優しく洗う

泡を肌に乗せたら、ゴシゴシこすらず、泡で優しく包み込むように洗います。Tゾーンなど皮脂の多い部分は丁寧に、乾燥しやすい部分は優しく洗いましょう。

4. ぬるま湯でしっかりとすすぐ

洗顔料をすすぐ際は、30~35℃程度のぬるま湯を使用します。熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂まで奪い、冷たすぎるお湯は毛穴が開きにくく汚れが落ちにくいため、適温が重要です。生え際やフェイスラインなども、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。

5. 優しく水分を拭き取る

洗顔後は、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取ります。ゴシゴシとこすると肌を傷つける原因になります。

洗顔に関するその他の注意点

洗顔のタイミング以外にも、肌を健やかに保つために知っておきたい注意点があります。

洗顔の回数

洗顔は、朝晩の1日2回で十分です。洗いすぎは肌のバリア機能を低下させ、乾燥を招く原因になります。特に朝は、夜の間に分泌された皮脂や汚れを落とす程度であれば、ぬるま湯洗顔で十分な場合もあります。

洗顔料の選び方

自分の肌質や肌の状態に合った洗顔料を選ぶことが大切です。乾燥肌の方は保湿成分配合のものを、ニキビが気になる方は低刺激で殺菌成分配合のものを検討しましょう。

クレンジングとの兼ね合い

メイクをしている日は、まずクレンジングでメイクをしっかり落としてから洗顔を行います。クレンジング剤でメイクを落としきれていないと、毛穴詰まりの原因になるため、丁寧なクレンジングを心がけましょう。

入浴剤の使用

入浴剤を使用する場合、洗顔料の泡立ちが悪くなったり、すすぎ残しやすくなったりすることがあります。特に、油分を含む入浴剤などは、洗顔料の洗浄力を妨げる可能性も考慮しましょう。

まとめ

湯船での洗顔は、肌への負担が大きく、様々な肌トラブルの原因となる可能性があります。肌を健やかに保つためには、入浴前か、入浴後に、ぬるま湯ときめ細やかな泡を使い、優しく洗うことが重要です。

洗顔のタイミングや方法を見直すだけで、肌の状態は大きく変わります。毎日のスキンケアに正しい洗顔を取り入れて、健やかな肌を目指しましょう。

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