「風呂釜掃除」: 1 つ穴、 2 つ穴、それぞれの掃除法

風呂釜掃除:1つ穴と2つ穴の徹底解説

風呂釜は、日々のお風呂を快適にするために欠かせない設備ですが、その内部には皮脂汚れ、石鹸カス、水垢などが蓄積しやすく、衛生状態を保つためには定期的な掃除が不可欠です。特に、風呂釜のタイプによって掃除方法が異なるため、ご自宅の風呂釜に合った方法で、効果的に掃除を行いましょう。

ここでは、ご家庭でよく見られる「1つ穴タイプ」と「2つ穴タイプ」の風呂釜について、それぞれの掃除方法を詳しく解説し、さらに掃除をより効果的にするためのポイントや注意点についてもご紹介します。

1つ穴タイプ風呂釜の掃除方法

1つ穴タイプは、浴槽の側面に1つの穴が開いており、その穴から浴槽にお湯を循環させるタイプの風呂釜です。比較的新しいタイプの給湯器に多く見られます。

1. 準備するもの

  • 風呂釜用洗浄剤(市販のもの)
  • ゴム手袋
  • スポンジまたはブラシ(柔らかめのもの)
  • 雑巾
  • バケツ

2. 掃除の手順

  1. 浴槽にお湯を溜める:
    浴槽の循環口(1つ穴)が隠れるくらいの水位までお湯を溜めます。お湯の温度は、洗浄剤の指示に従いますが、一般的には40℃~45℃程度が適温です。
  2. 風呂釜用洗浄剤を入れる:
    市販の風呂釜用洗浄剤を、製品の指示に従って浴槽に入れます。粉末タイプの場合は、お湯に溶かしてから入れるとムラなく混ざります。
  3. 追い焚き運転を行う:
    風呂釜の追い焚き機能を使い、洗浄液を循環させます。洗浄剤の種類によって異なりますが、10分~20分程度を目安に追い焚き運転を行います。
  4. そのまま放置する:
    追い焚き運転が終わったら、洗浄液を浴槽に入れたまま、製品に記載されている時間、放置します。この間に、洗浄剤が風呂釜内部の汚れを分解します。
  5. 浴槽のお湯を抜く:
    放置時間が経過したら、浴槽のお湯を全て抜きます。この時、洗浄液と一緒に汚れが排出されます。
  6. 浴槽をすすぐ:
    浴槽にきれいなお湯を溜め、再度追い焚き運転を行い、内部をすすぎます。これを2~3回繰り返すと、より効果的に洗浄剤の残りを洗い流すことができます。
  7. 浴槽の縁や側面を掃除する:
    浴槽のお湯を抜いた後、スポンジや雑巾を使って、浴槽の縁や側面についた汚れをこすり洗いします。
  8. 水滴を拭き取る:
    最後に、浴槽全体を乾いた雑巾で拭き上げ、水滴を残さないようにします。

3. 注意点

  • 洗浄剤の選び方:
    必ず「風呂釜用」と明記されている洗浄剤を使用してください。塩素系や酸性の強い洗剤は、風呂釜の素材を傷める可能性があります。
  • 換気:
    掃除中は、窓を開けるなどして十分に換気を行ってください。
  • 目に入らないように注意:
    洗浄剤が目に入らないように、ゴム手袋や必要であればゴーグルを着用しましょう。
  • 定期的な掃除:
    汚れがひどくなる前に、月に1回程度の頻度で掃除を行うことをおすすめします。

2つ穴タイプ風呂釜の掃除方法

2つ穴タイプは、浴槽の側面に上下2つの穴が開いており、上の穴から給湯、下の穴から排水(またはその逆)を行うタイプの風呂釜です。比較的古いタイプの給湯器に多く見られます。

1. 準備するもの

  • 風呂釜用洗浄剤(市販のもの、または重曹、クエン酸など)
  • ゴム手袋
  • 歯ブラシまたは細めのブラシ
  • スポンジ
  • 雑巾
  • バケツ
  • (必要に応じて)キッチンペーパー

2. 掃除の手順

  1. 浴槽にお湯を溜める:
    浴槽の上の穴(給湯口)が隠れるくらいの水位までお湯を溜めます。温度は1つ穴タイプと同様、40℃~45℃程度が適温です。
  2. 風呂釜用洗浄剤を入れる:
    市販の風呂釜用洗浄剤、または重曹(お湯10リットルに対し大さじ2~3杯程度)、クエン酸(お湯10リットルに対し大さじ1~2杯程度)を浴槽に入れます。重曹とクエン酸を併用する場合は、別々に入れるか、混ぜてから入れます。
  3. 循環運転(追い焚き)を行う:
    風呂釜の循環機能(追い焚き)を使い、洗浄液を循環させます。10分~20分程度を目安に行います。
  4. そのまま放置する:
    循環運転が終わったら、洗浄液を浴槽に入れたまま、製品に記載されている時間、または30分~1時間程度放置します。
  5. 穴の周りを掃除する:
    放置時間が経過したら、浴槽のお湯を抜く前に、上の穴と下の穴の周りを歯ブラシや細めのブラシでこすり洗いします。この時、汚れが浮き上がってきているはずです。
  6. 浴槽のお湯を抜く:
    浴槽のお湯を全て抜きます。
  7. 浴槽をすすぐ:
    きれいなお湯を溜め、再度循環運転を行い、内部をすすぎます。これを2~3回繰り返します。
  8. 穴の周りを再度掃除する:
    浴槽のお湯を抜いた後、穴の周りに残った汚れを歯ブラシなどで再度きれいにします。必要であれば、キッチンペーパーにクエン酸水などを染み込ませて穴の周りに貼り付け、しばらく置いてからこすると効果的です。
  9. 浴槽の縁や側面を掃除する:
    浴槽の縁や側面についた汚れをスポンジや雑巾でこすり洗いします。
  10. 水滴を拭き取る:
    最後に、浴槽全体を乾いた雑巾で拭き上げます。

3. 注意点

  • 穴の形状:
    2つ穴タイプでも、穴の形状や内部構造はメーカーによって異なる場合があります。掃除前に取扱説明書を確認することをおすすめします。
  • 洗剤の選択:
    市販の風呂釜用洗浄剤を使用する場合、2つ穴タイプに対応しているか確認してください。重曹やクエン酸は、比較的安全に使用できます。
  • 穴の詰まり:
    穴の周りに汚れが溜まって詰まり気味になっている場合は、無理にこすらず、ブラシで優しく取り除くようにしてください。
  • 浴室の換気:
    掃除中は、十分な換気を行ってください。

風呂釜掃除をより効果的にするためのポイント

  • 定期的な掃除:
    風呂釜の汚れは、放置するほど落ちにくくなります。月に1回程度、定期的に掃除を行うことで、常に清潔な状態を保つことができます。
  • 入浴剤の使用:
    一部の入浴剤は、風呂釜の内部に詰まりや変色の原因となることがあります。使用頻度や、使用後の掃除方法について、入浴剤の注意書きを確認しましょう。
  • お湯の温度:
    掃除には、ある程度温度の高いお湯を使うと、汚れが落ちやすくなります。ただし、火傷には十分注意してください。
  • 専用ブラシの活用:
    風呂釜の穴の周りなど、細かい部分の掃除には、歯ブラシや専用のブラシが役立ちます。
  • 業者の活用:
    自分で掃除するのが難しい場合や、汚れがひどい場合は、専門のハウスクリーニング業者に依頼することも検討しましょう。

まとめ

風呂釜の掃除は、1つ穴タイプと2つ穴タイプで掃除方法が異なりますが、どちらも定期的に行うことで、衛生的なバスタイムを維持することができます。今回ご紹介した掃除方法を参考に、ご自宅の風呂釜をきれいに保ち、快適なお風呂を楽しんでください。

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