TOTO 小便器用 押し棒部(T160型ほか用)【TH314R】レビュー
我が家のトイレ、特に男子トイレは頻繁に利用されるため、消耗品や部品のメンテナンスは欠かせません。今回は、TOTOの小便器用押し棒部【TH314R】について、実際の使用感や交換作業の感想を詳しくレビューさせていただきます。この部品は、TOTOのT160型をはじめとする一部の小便器に使用されているもので、水洗ボタンを押すための重要なパーツです。
交換に至った経緯
以前から、トイレのレバー(押し棒)の戻りが少し悪くなっていることに気づいていました。最初は「気のせいかな?」程度だったのですが、徐々にその症状は顕著になり、レバーを押し込んでも水が流れない、あるいは流し終わった後にレバーが元の位置に戻らず、半押し状態になってしまうことが増えました。これは、水が無駄に流れてしまうだけでなく、使用者にとっても不快な状態です。特に、来客があった際には恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあり、早急な対応が必要だと判断しました。
調べてみると、この症状は押し棒部内部の部品の劣化や摩耗が原因であることが多いとのこと。そこで、自分で修理できる範囲なのか、それとも業者に依頼する必要があるのかを検討しました。
部品の選定と購入
我が家の小便器の型番を特定し、TOTOの公式サイトや信頼できる住宅設備販売サイトで互換性のある部品を探しました。TOTOの部品は型番が細かく分かれているため、正確な型番を確認することが重要です。今回、私が必要としていたのは【TH314R】という品番の押し棒部でした。幸い、いくつかのオンラインショップで比較的容易に入手することができました。価格も、部品代としてはそれほど高額ではなかったため、今回はDIYでの交換を決意しました。
部品が届いた時の第一印象は、「思ったより小さいな」というものでした。しかし、これが小便器の動きを司る重要な部品なのです。同梱されていた説明書は簡潔でしたが、大まかな構造は理解できました。
交換作業の難易度と手順
交換作業自体は、DIYに慣れている方であればそれほど難しくない部類だと思います。ただし、いくつか注意点があります。
作業前の準備
まず、最も重要なのは給水を止めることです。トイレのタンク横にある止水栓を時計回りに回して、完全に給水を止めます。その後、念のためレバーを操作してタンク内の水をできるだけ抜いておくと、作業中の水漏れのリスクを減らすことができます。
次に、必要な工具を準備します。プライヤー(ペンチ)や、場合によってはドライバーが必要になることもあります。また、作業中に部品を紛失しないよう、作業場所を整理整頓し、小さな部品を置くための容器を用意しておくと便利です。
古い部品の取り外し
次に、既存の押し棒部を取り外します。多くの場合、押し棒はタンク内部のフロートバルブ(鎖で繋がっている部分)に引っかかっています。この引っかかっている部分を外すのが最初の関門かもしれません。慎重に、無理な力をかけずに外すことが大切です。また、押し棒の根元部分にあるナットなどを緩める必要がある場合もあります。ここに固着している場合は、CRCなどの潤滑剤を少量使用するのも有効ですが、使いすぎには注意が必要です。
新しい部品の取り付け
新しい【TH314R】を取り付ける際は、取り外しの逆の手順で行います。フロートバルブとの接続部分を確実に引っ掛け、押し棒がスムーズに上下に動くかを確認しながら、ナットなどを締め付けていきます。締め付けすぎると部品が破損する可能性があるので、適度な力加減が重要です。
最終確認
部品の取り付けが終わったら、止水栓をゆっくりと開けて給水を再開します。タンクに水が溜まったら、何度かレバーを操作して、正常に水が流れるか、レバーの戻りはスムーズかを確認します。水漏れがないかも、念のため各所をチェックしておくと安心です。
使用感と耐久性への期待
新しい【TH314R】に交換した直後から、その効果は歴然でした。レバーの操作は驚くほど軽快になり、押し込んだ時の感触も新品そのもの。水が流れる音も、以前よりスムーズになったように感じます。レバーの戻りもピタッと決まり、半押し状態になることもなくなりました。やはり、定期的な部品交換は、快適なトイレ環境を維持するために不可欠だと実感しました。
耐久性については、まだ交換したばかりなので長期的な評価はできませんが、TOTOという信頼できるメーカーの製品ですので、一定の品質は期待できます。消耗品であることを理解し、今後も同様の症状が出た際には、迷わず交換したいと思います。
まとめ
TOTO 小便器用 押し棒部【TH314R】は、TOTO T160型などの小便器のレバー部分の不具合を解消するための、非常に効果的な交換部品です。DIYでの交換も可能であり、部品代もそれほど高額ではないため、不具合を感じている方にはぜひおすすめしたい製品です。交換作業は、給水を止めるなどの基本的な注意点を守れば、それほど複雑ではありません。交換後の使用感は格段に向上し、トイレの快適性が取り戻せました。快適なトイレ空間を維持するために、この部品の交換は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
上の文章は個人的な感想です。下記サイトで正確な情報をお確かめください